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Gemini 3 Proが来た
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今週はAI関連でいろいろなトピックがありつつ、個人的に一番興味深いのはGoogleの次世代AIモデル「Gemini 3 Pro」が発表されたことだ。正直に言ってChatGPT-5 Proも含めトップモデルの性能は一般的な人間では認知が難しい領域に入りつつあるものの、Gemini 3 Proを少し触ってみた感触としては「難しいことを裏で考えつつ人間にも伝わるように表現してくれている」という感想を持った。あくまで第一印象ではあるが、ChatGPT-5 Proと同等程度の性能で応答速度は明確に速い、ということからGemini 3 Proの方が優秀なように感じる。
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さらに、Gemini 3 Proに合わせてGoogleはAIエディタ「Antigravity」のパブリックプレビューも公開した。Microsoftの「VS Code」を派生して作ったエディタで、要は「Google版Cursor」だ。モデルにはGemini 3 ProやClaude Sonnet 4.5が選べ、無料で使えるので、機密情報やプライバシーに関わる情報を入れないという前提の下で遊んでみるにはよさそうだ。
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Googleはターミナルで動作するCLIエージェントではAnthropicの「Claude Code」に追随して「Gemini CLI」を発表済み。最近ではクラウドのPython実行環境である「Google Colab」をVS Codeから実行可能にする拡張機能も発表していた。となると、現状でもAntigravityの単一アプリケーションでエディタに付随するAIエージェント、ターミナルから操作するCLIエージェント、クラウド実行環境という多方面の開発環境にタッチできることになる。
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繰り返すが、Antigravityはパブリックプレビュー段階で機密情報などは入れてはいけないので本番投入はできないものの、Googleの目指す方向性が垣間見える最近のプロダクト発表に感じた。(井上)
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