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Claude Opus 4.5が来た
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GoogleのGemini 3 ProとNano Banana Proが先週から話題の中心となる中、今度はAnthropicが同社AI「Claude」のフラグシップモデル「Opus」の最新「Opus 4.5」を発表。元々コーディングに強い傾向があるClaudeとあり、特にITエンジニアからは高い評価の声が聞こえる。
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筆者も少しだけ試してみたが、知的な質問については山盛りの回答を返すChatGPT-5 ProやGemini 3 Proに比べ、Claude Opus 4.5はやや簡潔に答える傾向があるようには感じた。人間の感覚ではどちらが明確に優れているとはもはや一概に言えず、環境に応じてこのクラスのAIのどれかを使うか、複数のAIに同じ質問を投げて比較検討するような使い方ができるといいだろう。
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少々話題は変わるが、国内からはソフトバンク傘下のSB Intuitionsが軽量なVLM(ビジョン・ランゲージ・モデル)を発表。Qwenなど海外のLLMをベースにすることなく、フルスクラッチのVLMを公開したのは国内でおそらく初のはず。「ソブリンAI」の注目度が上がっている最中でもあり、純粋に応援したいところ。まだローカルでのLLM実行環境「LM Studio」には対応していないようなので、対応次第使ってみたい。
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国内のAI関連の開発では「にじボイス」がサービス終了となり、それに応じるかのように米国のElevenLabsが日本上陸を宣言。にじボイス終了の背景には日俳連からの音声モデル削除の要請もあり、国内でいざこざをしている間に米国勢がやってきて市場を奪われかねないような構図となっている。
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国内のAI開発やAI関連サービスについて、このような状況で健全に発展するのか。適切な保護や関税などは必要なのかは議論の対象となりそうだ。(井上)
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