業績好調のポケモンに見る「流れを読む」力 [ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン 金曜日版 2017/6/02]


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ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン金曜日版は、1週間の重大ニュースに関連して
セットで知っておきたい過去のニュースをご紹介します。


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         今週の重大ニュースを記事ピックアップ!
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【5月31日のニュースから】
■任天堂、YouTuber所属事務所「UUUM」に著作物利用許諾
 ヒカキン、はじめしゃちょーなど所属
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/31/news148.html 
人気YouTuberのHIKAKINなどが所属するUUUMが、任天堂の著作物取り扱いについて包
括的許諾合意を受けた。健全なゲーム実況動画を作っていく。

【過去の記事もあわせて読む】

■任天堂、ニコ動“公式2次創作”全面解禁
 奨励金対象は「マリオ」「ゼルダ」など250タイトル超
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1412/01/news084.html 
「ニコニコ動画」で展開する、動画クリエイターに人気度に応じた報酬を支払う「ク
リエイター奨励プログラム」に任天堂の一部著作物が対応。250タイトル以上のプレ
イ動画が奨励金対象に、それ以外の作品も全て許諾対象となり、全面的に“公式2次
創作”が可能になる。

■パックマン美少女擬人化も“公認”
 バンダイナムコが「カタログIPオープン化」で模索するファンとの新しい関係
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1601/22/news027.html 
バンダイナムコが「パックマン」「ゼビウス」などの知的財産(IP)を法人や個人ク
リエイターに開放し、2次利用や創作を公認。これからのコンテンツホルダーは、ユ
ーザーが作るコンテンツとどう向き合っていくべきか――チャレンジの成果は。

■2次創作は非親告罪化の対象外に 文化審議会の小委員会、方向性まとまる
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1511/04/news108.html 
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)で著作権侵害の一部を非親告罪とすることで合
意したのを受け、同人誌などに代表される2次創作は非親告罪化に含めない方向に。

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   コラム:業績好調のポケモンに見る「流れを読む」力
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ポケモン社が相次いでスマホアプリを投入しています。5月末に「はねろ!コイキン
グ」を公開し、さらに新作「ポケランド」の開発も発表されました。

◆ポケモン新作アプリ「はねろ!コイキング」きょう公開 のんびり育成ゲーム
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/0/1A/5dp/1D/news/articles/1705/23/news069.html

◆ポケモン新作アクションゲーム「ポケランド」、スマホ向けに登場
 Android版は先行プレイ可能
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/0/1A/5dp/1D/news/articles/1705/31/news121.html

ポケモンが題材のアプリは、「ポケランド」が5作目です。1作目は「ポケとる」(20
15年8月、3DSと同時展開)、2作目は「ポケモンコマスター」(16年4月)。そして3
作目は、社会現象を巻き起こした「Pokemon GO」(16年7月)でした。

Pokemon GOのヒットが影響してか、ポケモン社の2017年2月期の最終利益は159億2100
万円と、前期(6億1900万円)の約25.7倍。飛ぶピジョット……じゃなかった、飛ぶ
鳥を落とす勢いです。

そんな中、投入された4作目「はねろ!コイキング」は、14年に流行したスマホゲー
ム「生きろ!マンボウ」を開発したSELECT BUTTONと共同開発。ポケモンという知的
財産(IP)を最大限に生かし、“流行っている”ものと手を組む――という姿勢が
見えます。

“流れ”を読む姿勢は、任天堂にも感じます。HIKAKINなど、人気のYouTuberを抱え
る事務所「UUUM」に対し、著作物取り扱いについて包括的に許諾しました。「ゲーム
実況」という文化が、YouTubeなど動画投稿サイトで広がったいま、そうした文化を
否定するのではなく、よりたくさんのユーザーが任天堂のIPに触れる機会として生か
そうという考えがあるのではないでしょうか。そうした「流れを読む力」は、学ぶべ
きところがあるかもしれません。

◆任天堂、YouTuber所属事務所「UUUM」に著作物利用許諾
 ヒカキン、はじめしゃちょーなど所属
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/31/news148.html 

                              (編集部 片渕)