「変なホテル」が“東京進出”する意味を考える [ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン 金曜日版 2017/10/20]


◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆     ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン
◆◆◆      金曜日版:ニュース トピックス
◆◆                              2017.10.20
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 http://www.itmedia.co.jp/news/ 

ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン金曜日版は、1週間の重大ニュースに関連して
セットで知っておきたい過去のニュースをご紹介します。


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         今週の重大ニュースを記事ピックアップ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

【10月18日のニュースから】
■月の地下に巨大空洞「都市レベルの基地建設できる」 「かぐや」のデータ解析
で判明
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/0/1A/5Eg/1C/news/articles/1710/18/news106.html
月の地下に巨大な空洞があることが、「かぐや」で取得したデータを解析して判明
した。長さは50キロにわたり「都市レベル」のサイズの基地も建設できるという。


【関連記事・過去記事もあわせて読む】
■土星の衛星「エンケラドス」に水素分子 NASAが観測 生命が存在する可能性
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/0/1A/5Eg/1C/news/articles/1704/14/news079.html
エンケラドスの海では、海底から熱水が噴き出し、岩石と反応して水素分子が生成
されている可能性が高まった。

■木星の衛星「エウロパ」で水蒸気が噴出、「海」の成分解明へ NASAが発表
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/0/1A/5Eg/1C/news/articles/1609/27/news094.html
木星の衛星「エウロパ」の表面から水蒸気が噴出している可能性があると、NASAが
発表。エウロパの表面下に液体の水の「海」があることを裏付けるものだ。

■冥王星に“青い空”が見つかる NASAがカラー写真公開
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/0/1A/5Eg/1C/news/articles/1510/09/news074.html
「誰がカイパーベルトに青空が見つかると思っていただろうか」――冥王星の
“青い空”のカラー写真をNASAが公開。

■超大質量の「モンスターブラックホール」の誕生過程解明 東大・京大などの
研究グループ
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/0/1A/5Eg/1C/news/articles/1709/29/news102.html
太陽の10億倍以上の質量を持つ「モンスターブラックホール」の誕生過程が判明。
東大の吉田直紀教授や京大の細川隆史准教授らの研究グループが発表。

■Googleマップで水星や金星が探検可能に 「カッシーニ」のデータで
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/0/1A/5Eg/1C/news/articles/1710/17/news058.html
Googleマップに土星探索機「Cassini」から送られてきた膨大な写真データで作った
惑星や衛星の“地図”が追加された。ストリートビューはないものの、かなり近く
までズームインできる。

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        コラム:「変なホテル」が“東京進出”する意味を考える
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

 ロボットが接客する「変なホテル」が、東京都内など計10カ所に2019年3月までに
オープンします。この“東京進出”には、大きな意味があるように思います。

●ロボット接客「変なホテル」が東京進出 12月に
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/0/1A/5Eg/1D/news/articles/1710/16/news086.html

 変なホテルはフロント業務やロッカーへの荷物預かりなど、人間の代わりにロボ
ットが業務の多くを担当しているホテルです。例えば「変なホテル 舞浜東京ベイ」
(千葉県浦安市の店舗)の公式サイトを見てみると、フロントで恐竜のロボットが
お出迎え――というシーンの写真が大きく取り上げられています。筆者は変なホテル
を知った当初は、まるで遊園地のアトラクションのような印象がありました。

●変なホテルの公式サイト
 http://www.h-n-h.jp/maihama/ 

 そうした“派手さ”や“目新しさ”に目が行ってしまいますが、変なホテルのすご
さは“裏方”の部分。掃除ロボットや芝刈りロボットを積極的に導入したり、各部屋
のタブレット端末で見られる「Q&A」の内容を充実させて、宿泊客がフロントに問い
合わせる回数を少なくしたり、太陽光・水素エネルギーを使った電力自給の体制を整
えたり――。宿泊客の細かい要望には人間のスタッフが対応しているようですが、
ロボットを「客寄せパンダ」のような利用で終わらせず、真剣に省力化へとつなげる
姿勢を感じます。

 今後、新設する10カ所は東京都内などの都市部。これまではハウステンボス(長崎
県佐世保市)園内や東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)の徒歩圏内など、テー
マパーク近くに展開していましたが、いよいよ都市部にも進出するとなれば、テーマ
パークに遊びに来た家族連れ、観光客以外も、利用する頻度は高まるのではないで
しょうか。“目新しい”から“当たり前”のホテル形態として社会に受け入れられて
いく予感もします。

 近年、訪日外国人数が増える一方、労働力不足が顕在化したり、「民泊」といった
新しい宿泊業態が登場したりする中、旧来のホテルがこうしたテクノロジーの力で
どのように変わっていくのか、注目したいところです。

                             (編集部 片渕)