ビットコイン分裂回避、その先どうなる? [ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン 月曜日版 2017/11/13]


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◆◆◆      月曜日版:ニュース トピックス
◆◆                                2017.11.13
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 http://www.itmedia.co.jp/news/ 

ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン月曜日版は、おさらいしておきたい先週の
ニュースをご紹介します。



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         ウィークリートピックス(2017/11/6〜11/13)
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◆Slackの大規模障害、原因が明らかに
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/06/news099.html 
11月1日午前8時ごろ(日本時間)から約2時間半にわたり、全世界のユーザーが利用
できなくなる障害が起きた原因を、運営元の米Slack Technologiesが明らかにした。

◆東京メトロ、妊婦と席譲りたい乗客をマッチング 「LINE」活用
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/07/news137.html 
メッセンジャーアプリ「LINE」を活用し列車内で席に座りたい妊婦と席を譲りたい
乗客をマッチングする実証実験を、東京メトロなどが行う。

◆日本上陸「Amazon Echo」3機種の違いは? 他社とどう差別化する?
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/08/news107.html 
音声アシスタント「Alexa」に対応するスピーカー「Amazon Echo」など3機種が日本
上陸。3機種の機能差は何か、日本市場にどうアプローチするのか――。

◆今度は「コンポタ」で中傷 暴走する“ネットの正義”とどう向き合う?
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/09/news014.html 
「ローチケ騒動」に続き「コンポタ」をめぐる騒動も発生。「商品の変色・劣化」
を訴えたユーザーに中傷が殺到した。ネットの情報とどんな態度で向き合うべきか。

◆iPhone Xに「ホームボタン」を追加したらすごく快適になった
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/09/news107.html 
画面が長くなり、ホームボタンがなくなったiPhone X。操作したくても「指が届か
ない」という人のための機能を使ってみよう。かなり快適だ。

◆Google Homeで「ピカチュウ」と会話 応答は100以上 開発のワケ
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/10/news076.html 
スマートスピーカーでピカチュウと会話できる「ピカチュウトーク」。
開発のきっかけは?


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        コラム:ビットコイン分裂回避、その先どうなる?
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 先週も仮想通貨関係のトピックが大きな注目を集めました。その筆頭はやはりビッ
トコイン。もともと今月中旬に予定されていた「Segwit2x」というハードフォークが
延期になり、一時は80万円台後半を記録したビットコイン価格は乱高下しています。

■ビットコイン「Segwit2x」中止 11月の分裂回避
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/09/news062.html 

 もともとこのSegwit2xとは、ビットコインの取引増に対応するために予定されてい
た仕様変更です。詳しくは上の記事も併読いただければと思いますが、実施にあたっ
てはさまざまなリスクも懸念されていました。

 その1つが、ハードフォークによって生まれる新しいコイン(B2X)のセキュリティ
リスクにより、悪意のある第三者によって不正にコインが盗まれる事態が発生し、
仮想通貨全体の信用を失墜するのでは――という最悪のストーリーです。

 結果としてそうしたリスクは回避された形になりましたが、依然として仮想通貨コ
ミュニティー全体の先行きは不明瞭です。実際、ビットコインの取引を承認するマイ
ナー(採掘者)の多くはB2Xを支持していたとみられ、今後も現コイン(BTC)が引き
続き価値を高めていく保証はありません。

 また、このコラムを書いている10日午後7時現在、中国の大手マイナーなどが支持
する別の仮想通貨が急速に値を上げるなど、今後“第2のビットコイン”が誕生する
可能性もないとはいえません。

 急速な値上がりにより「バブル」とも評される仮想通貨ですが、日本は世界各国に
先駆けて仮想通貨法を整備するなど、企業にとっては新ビジネスのチャンスがある分
野でもあります。実際、ビットコイン決済の導入で訪日外国人からの売り上げを伸ば
している飲食店もあるようです。10月末には、ぐるなびが手掛ける店頭決済サービス
「ぐるなびPay」がビットコイン決済に対応(一部店舗)するなど、日常生活の中で
利用できるシーンも増えつつあります。

 法定通貨と異なり非中央集権であることで、さまざまなステークホルダーの思惑が
渦巻く仮想通貨。今後も安定的に成長するのか、不測の事態が訪れるのか、引き続き
目が離せません。

                              (編集部 本宮)