コインチェックから盗まれたNEMの行方 [ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン 金曜日版 2018/2/2]


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◆◆                              2018.2.2
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ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン金曜日版は、1週間の重大ニュースに関連して
セットで知っておきたい過去のニュースをご紹介します。


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         今週の重大ニュースを記事ピックアップ!
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【1月29日のニュースから】
■コインチェックから盗まれた「580億円分のNEM」今どこに? ブロックチェーン
で“一目瞭然”
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/29/news079.html 
コインチェックが運営する仮想通貨取引所「coincheck」から1月26日、580億円相当
の仮想通貨「NEM」(単位はXEM/ゼム)が盗まれた。このNEMは今どこにあるのか。
実は、NEMの“ありか”は誰でも簡単にたどることができる。NEMの取引は、ブロック
チェーンに記録・公開されており、NEMのブロックチェーン情報を確認できる「NEM 
BlockChain Explorer」を使えばウォレットアドレス(仮想通貨の「口座番号」に当
たるもの)ごとに、入出金履歴を確認することが可能だ。

【関連記事・過去記事もあわせて読む】
■コインチェック、580億円相当の仮想通貨「NEM」なぜ消失
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/27/news017.html 
約580億円相当の仮想通貨「NEM」を消失したコインチェックが運営する仮想通貨取引
所「coincheck」。1月26日夜の会見では、「システム的に難しかった」としてNEMを
全てオンラインである「ホットウォレット」で保管していたことを明かし、NEMアド
レスの秘密鍵を流出して、何者かにNEMを引き出されたと発表した。また、仮想通貨
の送金時に複数の署名を必要とする「マルチシグ」も導入しておらず、機能実装の
ロードマップにも、マルチシグの具体的な実装予定時期はなかったという。

■暗号通貨の取引所はなぜハッキング攻撃に弱いのか
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/30/news091.html 
ブロックチェーン技術は安全でセキュアな取引を可能にする。だがビットコインなど
の仮想通貨がこうしたブロックチェーン技術を利用しているにもかかわらず、そうし
た通貨を扱う取引所はハッキング攻撃を受けている。専門家によれば、これはこうし
た取引所のネットワークにセキュリティ上の不備があるからだという。日本の仮想通
貨取引所がこれほど大規模なハッキング攻撃にあうのは、2014年のマウントゴックス
(Mt. Gox)の事件以来だ。暗号通貨をめぐるセキュリティの問題はどのようになっ
ているのだろうか。

■「MTGOX」が民事再生へ ビットコイン高騰で資産価値が上昇、負債額上回る
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/04/news079.html 
MTGOX(マウントゴックス)は2011年8月に設立しビットコイン取引所「Mt.Gox」を
運営。12年4月〜13年3月の年収入高は約1億3500万円だったが、13年5月ごろからDoS
攻撃の被害に遭い、さらに14年2月上旬からビットコインの引き出しができなくなる
トラブルが発生。2月24日までにユーザーが預けていたビットコインの大部分がなく
なっていることが判明し、4月24日に破産開始決定を受けた。しかし、ビットコイン
価格の急騰で資産価値が上昇し、負債額を上回ったという。

■柴犬マークの仮想通貨「Dogecoin」にサイバー攻撃
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1405/15/news045.html 
柴犬をマスコットに使った仮想通貨「Dogecoin」の保管サービスがサイバー攻撃を受
け、ユーザーの口座から大量のDogecoinが盗まれる事件が起きた。ビットコインやDo
gecoinといった仮想通貨への投資については米当局も注意を呼び掛けた。


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	   コラム:スマホ版「マリオカート」投入に期待すること
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 任天堂が、スマートフォンアプリ「マリオカート ツアー」を開発中と発表しまし
た。2019年3月までの配信開始を予定しているといいます。2月1日現在、明かしてい
る情報はタイトル、ロゴのみですが、「マリオカートDS」(2005年発売)以降とよく
似たデザインなので、カートレースの大枠は崩さないのではないでしょうか。

▼「マリオカート」スマホゲームに 任天堂「マリオカート ツアー」開発中
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1802/01/news077.html 

 ただ、懸念するのは、スマホ版によって“よさ”が失われてしまうこと。

 これまで任天堂は「スーパーマリオ ラン」「ファイアーエムブレム ヒーローズ」
「どうぶつの森 ポケットキャンプ」とスマホゲームを投入してきました。

 スーパーマリオ ランは、アクションゲームとしてのマリオの性質を残しながら
「片手で遊べる」というスマホの特性を取り入れたのが功を奏したのか、累計2億ダ
ウンロード(17年10月時点)、月間アクティブユーザーは2000万人前後(18年1月時
点)を維持しているといいます。

 一方「自分だけの村を作っていく」自由度が売りだった「どうぶつの森」は、スマ
ホ版ではユーザーができることが限られてしまい、物足りなさを感じるユーザーもい
るようです。18年1月末の決算説明会で、任天堂の君島達己社長は(リリースから日
が浅いこともありますが)「まずはお客様に日常的に遊んでいただけるサービスを目
指し、同時に収益面での貢献も実現したい」とのコメントにとどめました。

▼「どうぶつの森 ポケットキャンプ」 ファンが感じる「物足りなさ」
 http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1711/23/news017.html 

 ところで、任天堂のスマホアプリ開発を巡っては、スマホ版「ゼルダの伝説」を開
発しているのではないか、とのウワサもありました。

▼スマホ版「ゼルダの伝説」開発か 任天堂に聞く
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/15/news100.html 

 任天堂のスマートデバイス事業(スマホアプリ開発)の目的は「任天堂IPに触れる
人口の最大化」「収益の柱の1つに育てる」「ゲーム専用機事業との相乗効果」の3
点。同社初のアプリ「Miitomo」(16年3月公開)のサービス終了も発表しており、
“見込める”アプリの開発へリソースを集中していると思われます。マリオカート
以外のIPも投入することは、十分に考えられそうです。

							 (編集部 片渕)

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