海賊版サイトのブロッキング、どう考える?[ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン 月曜日版 2018/4/16]


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◆◆◆      月曜日版:ニュース トピックス
◆◆                                2018.4.16
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 http://www.itmedia.co.jp/news/ 

ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン月曜日版は、おさらいしておきたい先週の
ニュースをご紹介します。

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         ウィークリートピックス(2018/4/9〜4/16)
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◆「海賊版サイトのブロッキングは憲法違反」「漫画村は国内から配信されている」
楠正憲さんに聞く
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/12/news047.html 
人気漫画を無許諾でネット配信する漫画海賊版サイトが人気を集め、出版社の売り上
げにも影響しているとされる中、政府が動き出した。政府がISPに対して、3つの海賊
版サイトを指定し、ブロッキングを要請するとの報道が4月6日にあり、早ければ週内
にも閣議決定されるとみられている。しかし、ブロッキングの是非については意見が
割れており「対策は手詰まりでやむなし」という人もいれば、「憲法違反で行うべき
ではない」という人もいる。本稿では、ネット規制関連の議論にこれまで何度も関わ
り、児童ポルノ対策のブロッキングに関する議論にも参加した楠正憲さん(国際大学
GLOCOM客員研究員)に、海賊版サイトのブロッキングの是非や、被害を受けている出
版社が取り得る対策などについて聞いた。

◆出版業界、政府の海賊版サイト対策を歓迎 講談社など緊急声明「ISPの協力が不
可欠」
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/13/news124.html 
漫画を無断掲載する海賊版サイトついて、政府がISP(インターネットサービスプロ
バイダー)へ自主的なブロッキングを促すなど対策を決定したことを受け、講談社、
集英社などは4月13日、緊急声明を出した。講談社は「ISPの協力が不可欠」、集英社
は「海賊版対策において大きな前進」と、ブロッキングに賛同し、政府の対策を歓迎
する姿勢を示している。

◆楽天、携帯電話キャリア参入が認可 19年10月サービス開始へ
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/09/news109.html 
楽天は4月9日、総務大臣から携帯電話キャリア(MNO)として認可を受けたと発表。
第4世代移動通信システム(4G)向け1.7GHz帯の割り当てを受け、2019年10月のサー
ビス開始を予定している。

◆NTT東、Bフレッツ提供終了へ
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/09/news113.html 
NTT東日本は4月9日、ブロードバンドサービス「Bフレッツ」の提供終了を発表した。
家庭向け「ニューファミリータイプ」は20年1月末、法人向け「ベーシックタイプ」
「ビジネスタイプ」は21年1月末に終了する。

◆Facebook、不正アプリ報告に賞金を払う「Data Abuse Bounty」
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/11/news080.html 
米Facebookは4月10日(現地時間)、サードパーティー製アプリによる個人データの
不正利用報告に賞金を授与する新プログラム「Data Abuse Bounty」の立ち上げを発
表した。Cambridge Analyticaのデータ不正スキャンダルの対策の一環。同社はサー
ビスの脆弱性報告に賞金を与える「Bug Bounty」を2011年から実施しており、新賞金
制度はそのアプリ版といえる。

◆Googleのアジア拠点がすごい 多国籍なシンガポールオフィスを見てきた
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/13/news058.html 
IT大手の米Googleは世界中にオフィスを構えているがアジア太平洋地域で1つの拠点
に従業員が1000人を超えているのは日本、オーストラリア、そしてシンガポールに限
られる。10年以上前からアジア地域のハブとして機能するシンガポールオフィスは、
2016年11月にオフィスを移転。横に長い巨大なビルの8フロア(3階〜10階)を占め、
さまざまな国籍の従業員が働いている。そんなオフィスの中はどうなっているのか。
熱帯雨林気候ならではの景観と共に写真で紹介する。

◆ヤフー、仮想通貨事業へ参入 18年秋にサービス開始
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/13/news108.html 
ヤフーは4月13日、仮想通貨事業へ参入すると発表した。子会社を通じ、仮想通貨交
換業者、ビットアルゴ取引所東京(渋谷区)へ資本参加する。ヤフーグループのサー
ビス運営やセキュリティのノウハウを生かし、同取引所は2018年秋にサービスを始め
る予定だ。

◆ドワンゴ、VRでキャラクターになりきれる「バーチャルキャスト」発表 ライブ配
信や複数人のコミュニケーションに対応 実際に体験してみた
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/13/news137.html 
ドワンゴは4月13日、VR(仮想現実)空間でライブ配信やコミュニケーションを行え
るサービス「バーチャルキャスト」(Virtual Cast)の提供を始めた。ユーザーはVR
ヘッドマウントディスプレイを使ってバーチャルキャラクターになりきり、別のユー
ザーが配信する動画に参加したり、複数人でコミュニケーションしたりできる。同社
によれば、企業が手掛けるバーチャルYouTuberのようなハイレベルな配信が、一般ユ
ーザーでも気軽にできるという。商用・非商用問わず無料。

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         コラム:定額制配信サービスの支配者
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 エンターテインメントサービスはサブスクリプションに向けて大きく動いている。
月額課金数百円で網羅的なコンテンツを提供するサブスクリプションサービスの代表
的なものとみなされているのは音楽ではSpotify、動画ではNetflixだろうか。しかし
実際のユーザー数でいうと、意外な伏兵がトップシェアを持っていることがわかる。
Amazonだ。

・定額制音楽配信サービス、利用者トップは? ICT総研調査
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/13/news089.html 

 この記事によると利用者が最も多いのはAmazon Prime Music、2位はApple Music、
3位はLINE MUSIC。

 同じくICT総研による調査では、Amazonプライム・ビデオがダントツの1位で、大き
く引き離されてHulu、dTV、Netflix、GYAO!が続く。

・定額制の動画配信、利用率トップはAmazon、2位はHulu ICT総研調査
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/13/news138.html 

 動画と音楽という、定額制の双璧と考えられるサービスでどちらもAmazon.co.jpが
トップを取っている。それには理由がある。

 どちらも年額3900円、月額400円のAmazon Primeサービスに含まれるものでAmazon 
Prime会員であれば追加料金なしで使える。どちらも破格に安い。Amazon Primeに入
っていればシアワセになれるのだ。

 Amazon Prime Musicは100万曲と、他の有料音楽配信サービスの4000万曲超えと比
較すると少なく感じるだろうが、ライトな音楽ファンならこれでいいと思うだろう。
実際、プレイリストをかける分にはほとんど不便を感じないのだ。これで足りないと
思ったらAmazon Music Unlimitedという月額780円のサービスにアップグレードでき
る(Primeユーザーなら)。

 さらに、Amazon Echoとの組み合わせだ。スマートスピーカーのライバルにはGoog
le Homeがあるが、音楽を流すためにはGoogle Play MusicにしてもSpotifyにしても
有料サービスが必要。Amazon Primeに入ってAmazon Echoを買って、Amazon Prime Mu
sicを聴く。完全にAmazon経済圏に絡め取られているわけだが、それでも便利さと運
用コストの安さにはかえられない。

 筆者は他にも定額制動画(有料)ではHulu、Netflix、AbemaTV、音楽ではApple Mu
sic、Spotify Premiumに入っているが、多くの人はそこまで必要としないだろう。

 Amazon Prime MusicをiPhoneから流しながら、そんなことを考えている。

                              (編集部 松尾)

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最新記事は「Amazon EchoとGoogle Homeを120日使い比べて分かった優劣」 
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