人工知能は人間と同じような「創造性」を発揮できる?[ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン 金曜日版 2018/6/1]


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◆◆                              2018.6.1
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ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン金曜日版は、1週間の重大ニュースに関連して
セットで知っておきたい過去のニュースをご紹介します。

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         今週の重大ニュースを記事ピックアップ!
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【5月30日のニュースから】
■人工知能は「美魔女」という言葉を生み出せるか 雑誌編集者×AI研究者、異色
対談
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1805/30/news026.html 
人工知能(AI)の研究を進めるほど人間の研究に否が応でも取り組まざるを得ない。
これは多くの人工知能開発に携わる研究者が口にする言葉です。
ある問題に遭遇すると、なぜ人工知能はできないのかを考えるより、なぜ人間はでき
るのかを考えた方が再現性は高く確実です。しかし、そもそも人間が「なぜできるの
か」を言語化できていない場合も多く、人工知能と人間の研究を交互に行う機会も少
なくありません。
そこで今回は「STORY」「美STORY」(現美ST)、「DRESS」などの女性誌を創刊して
編集長(当時)を務め、「美魔女」という極めて優れた言葉を造り出した編集者の山
本由樹さんと、AIコピーライター「AICO」や「人狼知能」、「ロボットは東大に入れ
るか」プロジェクトなどに携わり、自然言語処理の研究を行う静岡大学情報学部行動
情報学科の狩野芳伸准教授による、「人工知能は人間と同じような創造性を発揮でき
るのか?」をテーマにしたディスカッションをお届けします。

【関連記事・過去記事もあわせて読む】
■「研究室が沸き立った」――AIが作詞、アイドル新曲ができるまで 電通大教授に
聞く
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/11/news006.html 
「にこにこうぱうぱブルーベリー」「白い川と落ち合うバラード 初夏のりんごが憧
れそうで」――これは、とあるアイドルの最新曲の歌詞だ。今年4月に曲が発表され
ると、ネット上では「不思議だけど、どこかすてき」「言葉選びが独特」などの声が
上がったが、それもそのはず。作詞者は人間ではない。人工知能(AI)だ。
「私が歌詞を考えることはできないが、AI技術を使えば誰でも作詞者になれる」。
そう話すのは、電気通信大学の坂本真樹教授。不思議な歌詞はどのように作られたの
か、制作の裏側を聞いた。

■日経「AI記者」の衝撃 開発の背景に「危機感」
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1703/03/news082.html 
あの日経が、人工知能(AI)に記事を書かせ始めた――日本経済新聞社が17年1月に
始めたサービス「決算サマリー」は、ネットユーザーを驚かせた。AIを使い、決算短
信を要約してテキスト化。売上高や利益、その背景などをわずか数分で記事の体裁に
まとめ、日経電子版などに配信する。人間の手は一切入らない「全自動」だ。
AIが書いた記事を読み、記者は驚きとともに恐怖を覚えた。人間の記者が書く決算記
事の最低限のラインはクリアしていると感じ、記者としての自分自身の仕事の先行き
が不安になったのだ。なぜAIに決算記事を書かせようと考えたのか。人間の記者はこ
れからどうなってしまうのか。インタビューした。

■「いい子に育つか、悪い子に育つか」――Twitterで“人工知能少女”育成、バン
ナムが結果報告
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1703/06/news126.html 
「いい子に育つか、悪い子に育つか」――ユーザーがTwitterでつぶやいた言葉など
を人工知能(AI)キャラクター「プレミア」に覚えさせるプロジェクト「人工知能少
女育成プロジェクト CODE ZERO:PREMIERE」を、バンダイナムコエンターテインメン
トが実施した。約10万人のユーザーが協力し、覚えた言葉は約40万語。それらの言葉
を使い、ユーザーと会話するまでに成長したプレミア。いったいどんな人工知能少女
に育ったのだろうか。

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    	  コラム:「実績が違う」 AIで万引き防止、開発企業の手応え
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 NTT東日本とベンチャー企業のアースアイズが、AI(人工知能)を活用した万引き
防止サービス「AIガードマン」の提供を始めます。小売り店舗にAIを搭載したカメラ
を設置し、来店者の不審行動を検知して、店員のスマートフォンに通知。店員が不審
者に「何かお探しですか?」と声を掛け、万引きを未然に防ぐというのです。

▼人工知能が「万引きGメン」に 被害額は4割減
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1805/28/news085.html 

 「実績が違う」とアースアイズの山内三郎代表取締役は自信満々。先行導入した都
内のドラッグストア店舗(年間売り上げ約4億円)では、新システムの導入で、万引
き被害額が年間350万円→200万円に減ったといいます。

 具体的な成果が見えたということもあってか、同社が開いた発表会では、報道陣か
ら驚きの声と、より“突っ込んだ”質問が出ました。例えば、スーパーマーケットと
書店ではどう違うのか、万引き犯の手口をどう見抜くのか――などなど。詳しくは上
記の記事をご覧ください。

 ある記者からは「外国人による組織的な万引きも相次いでいる。実行犯の周りに複
数人が立ち、店員の死角を作って短時間で大量に盗んでいる。対策はどうか」といっ
た質問も。これに対し、山内氏は「試験導入では、外国人の利用者が多い店舗でも万
引きが半減した」と話します。

 「これらは『囲み』と呼ばれる手口。昔、高校生などの間で問題になったものと同
じ手口で、似ている特徴がある」(山内氏)。「時代は繰り返す」とのことで、そう
した手口をAIは学習しているそうです。

 また不審な行動のデータは、アースアイズのクラウド上で収集し、AIがデータを学
習。新しい手口や顧客層の変化にも対応するとのことです。

 同社によれば、一般的な小売り店舗では、売り上げの1%分に相当する万引き被害
があるといいます。AIの活用で、被害が限りなくゼロへ近づく日は来るのでしょう
か。

                               (編集部:片渕)

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   編集部よりお知らせ:「音声言語インタフェース最前線」更新中!
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音声認識や音声合成技術の研究が始まってから約半世紀。
音声技術は、スマートスピーカーや音声アシスタントという形で
次々に私たちの生活に溶け込み始めました。

これまでどんな技術が生まれ、今後どんな製品やサービスへつながっていくのか、
ITmedia NEWS、ITmedia PC USER、ITmedia Mobileがタッグを組んで大特集!
週1ペースで記事を更新していきます。お楽しみに!

最新記事は「スマートスピーカーが“ゴール”とは限らない? ヤフーが考えるこれ
からの音声技術の勝負どころ」
 http://www.itmedia.co.jp/topics/1803/speechtech/