ICカード型の「仮想通貨ハードウェアウォレット」


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◆◆◆      金曜日版:ニュース トピックス
◆◆                              2018.10.26
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 http://www.itmedia.co.jp/news/ 

ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン金曜日版は、1週間の重大ニュースに関連して
セットで知っておきたい過去のニュースをご紹介します。

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         今週の重大ニュースを記事ピックアップ!
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【10月23日のニュースから】
■非接触ICカード型「仮想通貨ハードウェアウォレット技術」 ソニーの技術応用し
て開発
 http://rd.itmedia.jp/1NzS 
ソニーコンピュータサイエンス研究所は10月23日、ソニーのICカード技術を応用し、
非接触ICカード型の「仮想通貨ハードウェアウォレット技術」を開発したと発表。IC
カードを使って秘密鍵を安全に生成・保存できるとしており、技術の事業化に向けた
取り組みを進める。

【関連記事・過去記事もあわせて読む】
■メルカリ、“仮想通貨のおサイフ”「ハードウェアウォレット」を出品禁止に
 http://rd.itmedia.jp/1NzY 
メルカリは1月30日、仮想通貨の暗号鍵をオフラインで管理・保管するための端末
「ハードウェアウォレット」を出品禁止物に加えた。ユーザーがトラブルに巻き込ま
れることを防ぐためとしている。

■「けん制機能を存分に発揮できる」 仮想通貨交換業協会、自主規制の実効性に
自信
 http://rd.itmedia.jp/1NzV 
金融庁が10月24日、仮想通貨交換業者16社で構成される「日本仮想通貨交換業協会」
を、資金決済法に基づく自主規制団体に認定したと発表した。認定団体となったこと
で、加盟企業への立ち入り検査、罰金を科すなどの処分が可能になる。加盟企業のテ
ックビューロが運営する「Zaif」の流出トラブルが記憶に新しい中、4月の設立から
半年、スタート地点に立った協会は、自主規制の実効性に自信を見せる。

■仮想通貨交換業者の登録プロセスを明確化 金融庁が資料公開
 http://rd.itmedia.jp/1NzX 
金融庁は10月24日、仮想通貨交換業への新規参入を希望する事業者に向け、登録審査
のプロセスを明確化・迅速化するための資料を公開した。金融庁は2017年4月施行の
改正資金決済法で仮想通貨取引所を登録制としたが、新規参入を希望する事業者は後
を絶たない。登録プロセスを明らかにすることで、透明性を高める狙い。

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   		   コラム:「個人情報」を守るには
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 突然ですが、最近プレイステーション4向けゲーム「ウォッチドッグス2」にハマっ
ています。発売は2016年なのですが、そこで繰り広げられているストーリーがまさに
最近問題になっている大手プラットフォームの個人情報流出問題そのものだったりし
ます。

 舞台は2016年のサンフランシスコ。住人たちは、都市管理システム「ctOS」に管理
(支配)されており、このシステムの「犯罪予知機能」にご認識されてしまったこと
をきっかけに、主人公のマーカスは犯罪ハッカー集団「デッドセック」に加入。高度
なハッキング能力を駆使し、ctOSという巨大システムに立ち向かっていく──という
物語です。

 主人公のハッキング能力を使うと「他人の携帯を鳴らしたり、爆発させたりする」
「他人のクルマを無人、友人問わず操作する」「他人の携帯から自分の携帯にお金を
送金させる」「個人データを改ざんして犯罪者に仕立て上げて警察に逮捕させる」な
どができます。どれもほぼ悪用目的なので、ゲームと分かっていながらも心が痛む場
面が多々あります。

 そんなやんちゃなマーカスたちですが、「一般市民に偉そうにしているスタートア
ップCEOをこらしめる」「ユーザーのデータを保険会社に勝手に売却している巨大プ
ラットフォームの内部システムをシャットダウンさせる」など、やっていることには
彼らなりの“正義”があります。

 こうしたハッカー集団での活動を通しながら思うのが、GoogleやFacebookといった
巨大プラットフォームに私たちの個人データが集約されていることへの不安です。無
料でサービスを利用できる一方で、意識していない所で私たちの個人情報がいろいろ
な形で収集されているのを自覚すると、少し恐ろしい気持ちになります。

 例えば、パチンコを全くやらない人が、Facebookでパチンコ屋の広告が表示された
としましょう。それは、あなたの近所にあるパチンコ屋さんが「位置情報」を基にし
た広告を出しているためであり、そうした仕組みを知らない人にとっては「なぜ?」
となります。

 不正アクセスによるアクセストークンの流出など、よくない話題が続くFacebookは
「ユーザーのどういった情報を広告に利用するかは、サービス内に明記してある。ユ
ーザーへの啓蒙を続ける」という態度を貫いています。

 http://rd.itmedia.jp/1NzU 

 しかし、ほとんどのユーザーは自身の情報について自覚的ではありません。メディ
アにとって広告は重要な収益源の1つですが、望まない広告を表示させたくないユー
ザーは、広告ブロックアプリなどを利用するのが有効なのかもしれません。そもそも
サービスを利用しない、というのも手でしょう。

 ちなみに、ゲーム内でプラットフォーム側は「ユーザーの個人情報を保険会社に売
るのはサービス利用規約に記載の範囲」と報道関係者に説明していました。怖いです
ね。しかし、本当に怖いのは、こういったプライバシーポリシーの詳細を巧妙に隠し
てユーザーに見えないようにしているサービスなのかもしれません。

 デッドセックのメンバーなら、こんなときどうするのだろうか。そんなことを考え
ながら、盗んだバイクで夜のサンフランシスコを爆走しようと思います。

							    (編集部 村上)

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    10月26日の「ITmedia NEWS TV」はスペシャル放送回です!
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毎週火曜日と金曜日の夕方にITmedia NEWS編集部がYouTubeでお届けするライブ番組
「ITmedia NEWSTV」。人気記事や注目記事の裏話、こぼれ話を記者がお届けします。

10月26日(金)の放送では、独自のハードウェア開発・製造・販売を手がける
Shiftall(シフトール)の執行役員である甲斐祐樹さんと、親会社にあたるパナソ
ニックからアプライアンスデザインセンター FUTURE LIFE FACTORY デザイナーであ
る足立昭博さんをゲストにお招きします。
Shiftallとパナソニックのデザインスタジオが立ち上げた「WEAR SPACE project」
からは、第1弾としてウェアラブル端末「WEAR SPACE」のクラウドファンディングが
始まっています。本製品やプロジェクトの現状はもちろん、両社の関係や距離感、
Shiftallの将来などを幅広く伺います。

▼放送回のURLはこちら(10月26日午後6時ごろ放送開始予定)
 http://rd.itmedia.jp/1NzW 

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