“違法ダウンロード対象拡大”の問題点


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ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン金曜日版は、1週間の重大ニュースに関連して
セットで知っておきたい過去のニュースをご紹介します。

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         今週の重大ニュースを記事ピックアップ!
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【2月14日のニュースから】
■「スクショもNG」で広がる混乱、合法と違法の線引きは? “違法ダウンロード
対象拡大”の問題点
 http://rd.itmedia.jp/1ZrW 
「Twitterにアップされたコラ画像も保存すると違法なのか」「ゲーム実況動画のス
クリーンショットもダメなの?」――文化庁の審議会で検討されている著作権法の改
正案について、ネット上では戸惑いの声が広がっている。2月13日付けの朝日新聞に
よると、違法にアップロードされたことを知りながら、インターネット上にあるコン
テンツをダウンロードする行為について、その範囲を漫画や論文など著作物一般へ広
げる方針が同審議会で了承されたと報じられている。

【関連記事・過去記事もあわせて読む】
■「誰が頼んだ」違法ダウンロード対象拡大、人気漫画家も懸念
 http://rd.itmedia.jp/1ZrV 
違法にアップロードされたことを知りながらコンテンツをダウンロードする行為が違
法とされる範囲を、漫画などに広げる方針が2月13日、文化庁の審議会で了承された
と朝日新聞が報じた。このニュースはネットで注目を集め、13日午後2時半現在「著
作権侵害」など関連ワードが、Twitterトレンドに。「ネットの利用を萎縮させる」
「やり過ぎでは」など反対意見のツイートも多く、違法ダウンロードの被害者である
はずの人気漫画家からも異論が出ている。

■「意味のない法改正」「イラスト界が壊滅する」 違法ダウンロード対象拡大で
漫画家らが“反対集会”
 http://rd.itmedia.jp/1ZrU 
「漫画家を守るためにやっていると言われると、ちょっと違うなと思う」――漫画家
の赤松健さんは、著作権を侵害する違法ダウンロードの対象を拡大する政府方針につ
いて、こう懸念を述べる。2月8日、参議院議員会館でこうした政府の方針に対する実
質的な“反対集会”が開催された。

■静止画ダウンロード違法化案「目的を見失っている」──情報法制研究所、懸念と
改善案を提言
 http://rd.itmedia.jp/1ZrT 
一般財団法人情報法制研究所(JILIS)は2月8日、「ダウンロード違法化」を音楽や
映像に限らず、著作物一般に拡大する、いわゆる「静止画ダウンロード違法化」につ
いて審議している文化審議会著作権分科会小委員会に対し、「保護法益・利益に立ち
戻った原理的な考察を欠く」「対象範囲を限定しないことによる副作用の指摘を無視
している」と批判した。

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     編集部よりお知らせ:「RPAで仕事が変わる」更新中
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これまで人間が手作業で行ってきた仕事をロボットが代行する「RPA」は、
経理、人事などのバックオフィス業務からデータ分析や営業活動支援まで、
幅広い業務や職種での活用が見込まれています。
RPAで私たちの働き方はどう変わっていくのでしょうか。

本特集では「RPAで仕事が変わる」をテーマに
さまざまな業界の事例などを取材し、毎週記事を更新します。

最新記事は、
「『失敗しないRPA』のススメ 導入・運用で注意すべきポイントは?」です。
 http://rd.itmedia.jp/1Y2o 

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    	   コラム:スマホゲームに暗雲? 各社の“冴えない決算”
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 売上高900万円に対し、営業赤字が8億600万円――ドワンゴのゲーム事業(2018年4
〜12月期)の業績です。カドカワの決算資料によれば、ドワンゴが昨年11月から提供
している位置情報ゲーム「テクテクテクテク」の不振が響きました。当初は19年3月
期通期で売上高50億円、営業利益25億円を見込んでいましたが、「課金要素が少なく
大きなマイナスになった」(同社)としています。

 テクテクテクテクは、プレイヤーが現実世界を歩くと、位置情報を基にマップが塗
りつぶされていくスマホゲームです。巨大化した小林幸子さん、ゴジラなどが出現す
るというインパクトも話題になりました。アプリのリリース直後から積極的にプロモ
ーションを展開し、ユーザー数の拡大に努めてきた――ということですが、減益要因
に。開発費用を一括償却したとしています。

 ドワンゴは、同ゲームの不振に加え、主な収益源である「ニコニコ動画」の有料会
員の減少もあり、減損損失37億円を計上。これを受け、親会社のカドカワは19年3月
期の連結業績予想を下方修正し、最終損益は43億円(前回予想は54億円の黒字)にな
るとしています。

 テクテクテクテクの不振は、スマホゲーム事業の難しさを物語っているようにも思
えますが、1月末〜2月にかけて、スマホゲームを主要事業としている各社でも“冴え
ない”決算発表や下方修正が相次ぎました。

 サイバーエージェントは19年度(18年10月〜19年9月)の営業利益見通しを、300億
円から200億円に下方修正。昨年9月にスマホゲーム「ドラガリアロスト」をリリース
し出だしは好調だったものの、売上が想定より伸びなかったと説明しています。

 「白猫プロジェクト」などを展開するコロプラの18年10〜12月期連結決算は、3億7
600万円の最終赤字(前年同期は13億5200万円の黒字)に転落。決算説明資料には、
「『バクモン』をはじめとする新作は厳しい状況です」という一文がありました。昨
年リリースした「バクモン」(バクレツモンスター)がふるわず、既存タイトルの減
収幅を埋めるまで至らなかった上、創立10周年を記念したイベントの費用や外注費の
増加が影響したとしています。

 同じくディー・エヌ・エー(DeNA)も18年10〜12月期は営業損失が21億円と赤字に
転落。一要因として、ゲーム事業の減収を挙げました。ただ、19年3月期(18年4月〜
19年3月)の連結業績予想は据え置き、売上高が1258億円(前年比9.7%減)、純利益
が105億円(同54.3%減)になるとしています。

 「アナザーエデン」などの海外展開が好調だとしているグリーの18年7月〜12月期
は、売上高が358億円(前年同期比12.6%減)、営業利益が25億円(同48.7%減)、
純利益が22億円(同42.5%減)でした。第3四半期は「海外展開の貢献と新規タイト
ルに対する開発投資の本格化を見込む」と予想しています。

 一方「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)を開発・運営しているガンホー・オンラ
イン・エンターテイメントの18年1〜12月の連結業績は売上高が921億円(前年比0.2
%減)、営業利益が266億円(同22.4%減)、純利益が165億円(同25.9%減)。「売
上高の減少トレンドが止まり、前年比横ばい」としています。昨年10月末から実施し
た「パズドラ感謝祭」などで、休眠ユーザーを掘り起こし、月間アクティブユーザー
(MAU)の活性化を図ったことが功を奏したといいますが、続く“パズドラ級”のヒ
ットは見えていません。

 「モンスターストライク」(モンスト)が屋台骨になっているミクシィは18年4〜
12月期の売上高が1059億円(前年同期比21.7%減)、営業利益が268億円(同43.8%
減)、純利益が171億円(同31.9%減)と減収減益。モンスト依存からの脱却に向け
てネットベンチャーのXTech(クロステック、東京都中央区)を戦略パートナーに迎
え、最大300億円をM&Aに振り分けると発表しました。エンタメ、メディア領域で、
スタートアップ、上場企業を問わず、事業創出につながる買収を進める考えです。

 新規タイトルを開発、あるいは新事業を立ち上げ、既存タイトルへの依存体質を脱
却できるかどうか――。不振が続く中、各社が“次の一手”を模索しています。

							  (編集部 片渕)

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