「掲示板にブラクラURLを貼って補導」で物議


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◆◆◆      金曜日版:ニュース トピックス
◆◆                              2018.3.8
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 http://www.itmedia.co.jp/news/ 

ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン金曜日版は、1週間の重大ニュースに関連して
セットで知っておきたい過去のニュースをご紹介します。

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         今週の重大ニュースを記事ピックアップ!
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【3月5日のニュースから】
■「何回閉じても無駄ですよ〜」ブラクラURLを掲示板に貼っただけで補導、「やり
過ぎ」と物議
 http://rd.itmedia.jp/21XH 
アクセスすると「何回閉じても無駄ですよ〜」と書かれたポップアップが繰り返し表
示されるサイトのURLを、掲示板に書き込んだ不正指令電磁的記録供用未遂の疑いで
13歳の女子中学生が兵庫県警に補導され、39歳の男性と47歳の男性がそれぞれ家宅捜
索を受けたと、NHKニュースやSANSPO.COMなどが3月4日に伝えた。このニュースは、
「ブラクラのURLを貼っただけで補導や家宅捜索とは、行き過ぎだ」とネットで物議
をかもしている。

【関連記事・過去記事もあわせて読む】
■「ループURL貼って補導」「Coinhive逮捕」に、“JavaScriptの父”ブレンダン・
アイク氏も苦言
 http://rd.itmedia.jp/21XE 
JavaScriptのループ機能を使ってポップアップが繰り返し表示されるサイトのURLを
掲示板に書き込んだとして、不正指令電磁的記録(ウイルス)供用未遂の疑いで中学
生が補導され、男性2人が家宅捜索を受けた事件がネットで波紋を呼んでいる。「こ
れだけで補導や家宅捜索はやり過ぎだ」と警察を批判する声も強い。

■Twitterでブラクラ拡散 iPhoneにも影響
 http://rd.itmedia.jp/21XF 
トレンドマイクロは、Twitterでブラウザクラッシャー(ブラクラ)のURLが拡散して
いると注意を呼びかけている。拡散しているのは、「hxxp://wi<省略>rr.in/real.
alaertstorm.html」というURL。

■「マイニングツールを明示せずに設置、犯罪になる可能性」 警察庁の注意喚起、
ネット上で波紋
 http://rd.itmedia.jp/21XC 
仮想通貨を採掘するツール(マイニングツール)について、警察庁は18年6月、Webサ
イト運営者が閲覧者に対し、マイニングツールを設置していることを明示せずに設置
した場合、犯罪になる可能性があるとの注意喚起を発表した。このほど神奈川県警な
どがマイニングツールを設置したサイト運営者を摘発したが、その法的根拠を疑問視
する声もあり、波紋を呼んでいる。

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        編集部よりお知らせ:「RPAで仕事が変わる」更新中
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これまで人間が手作業で行ってきた仕事をロボットが代行する「RPA」は、
経理、人事などのバックオフィス業務からデータ分析や営業活動支援まで、
幅広い業務や職種での活用が見込まれています。
RPAで私たちの働き方はどう変わっていくのでしょうか。

本特集では「RPAで仕事が変わる」をテーマに
さまざまな業界の事例などを取材し、毎週記事を更新します。

最新記事は「行政にもRPA導入の波 「あらゆる業務が対象になり得る」──神奈川
県の実証事業で見えてきたもの」です。
 http://rd.itmedia.jp/1Y2o 

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    	   コラム:システムベンダーとAIベンダーは「水と油」
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 自社でAI(人工知能)導入を試みているものの、PoC(概念実証)から先に進まな
い――AI導入を検討するほとんどの企業が体験していることではないでしょうか。

 マイクロソフトらが実施した調査では、「AI取り組む日本企業は3割程度」という
結果が発表されていましたが、AIに取り組む企業はますます増えていくでしょう。ク
ラウド、セキュリティなど、どの分野を見てもいまやAIの話を聞かない日はありませ
ん。
 http://rd.itmedia.jp/21XD 

 話は戻り、なぜPoC止まりで終わってしまう企業が多いのか。都内で開催されたAI
イベントでは、「AI導入の目的が曖昧である」「経営者がAIにしっかり投資していな
い」「まずやってみないと何も分からない」といった点が指摘されていました。
 http://rd.itmedia.jp/21XG 

 もう少し構造的な問題を見てみましょう。ここ挙げたいのは、「PoCはうまくいっ
た。では、早速システム導入をしよう」となったケースです。

 A社はAIベンダーにPoCを依頼し「うちでもイケそうだ」と判断しました。そして、
A社お抱えのシステムベンダーにシステム化を依頼します。その際、システムベンダ
ーは「システムの安定性や冗長性」を求めます。しかし、そもそもAIには安定性・冗
長性といった文化はありません。

 AI開発はアジャイル的にトライ&エラーをしながら進めるもので、当然途中でシス
テムが止まってしまうこともあり得ます。その都度、改善しながらより良いものを作
り上げていくのです。「従来のシステム開発の手法はAI開発には通じない」というこ
とをシステムベンダーが理解しないと、当然開発はにっちもさっちもいかないわけで
す。

 例えば、構造化データや非構造化データを格納する場所であり、収集したデータを
管理し、前処理を行う環境である「データレイク」などは、従来のSIerが扱うには厳
しいところです。

 システムベンダーとAIベンダーは水と油のような存在。そんな問題もあるため、最
近ではAI専任のSIerも登場してきています。そんな気になるAI-SIerの話は近日公開
します。
							  (編集部 村上)