Coinhiveで“無断採掘”に無罪判決


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◆◆                              2018.3.29
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 http://www.itmedia.co.jp/news/ 

ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン金曜日版は、1週間の重大ニュースに関連して
セットで知っておきたい過去のニュースをご紹介します。

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         今週の重大ニュースを記事ピックアップ!
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【3月27日のニュースから】
■Coinhiveで“無断採掘”に無罪判決 横浜地裁
 http://rd.itmedia.jp/245i 
Webサイトの閲覧者に仮想通貨をマイニングしてもらうことで収益を得られるツール
「Coinhive」を、閲覧者に無断で自身のサイトに設置したとして、
不正指令電磁的記録保管罪に問われた男性に対し、
横浜地裁は3月27日、無罪を言い渡した。

【関連記事・過去記事もあわせて読む】
■「ウイルスには該当しない」 Coinhive裁判、無罪判決の理由
 http://rd.itmedia.jp/245j 
横浜地裁の判決では、警察の捜査への“苦言”もあった。
警察など公的機関による事前の注意喚起や警告がない中、いきなり刑事罰に問うのは
「行き過ぎの感を免れない」という指摘だ。これに対し、ネット上では
「英断」「その通り」という声も出ている。

■話題の「Coinhive」とは? 仮想通貨の新たな可能性か、迷惑なマルウェアか
 http://rd.itmedia.jp/245f 
「Coinhive」(コインハイブ)というサービスがここ最近、注目を集めている。
「仮想通貨の新たな可能性を示している」などと期待する声から、
「ただのマルウェアだ」と批判する声もあり、賛否両論が渦巻いている。
一体どんなサービスなのか。

■Coinhive設置で家宅捜索受けたデザイナー、経緯をブログ公開
「他の人に同じ経験して欲しくない」
 http://rd.itmedia.jp/245g 
摘発された1人・デザイナーの「モロ」さんが、
「他の人に同じ経験して欲しくない」と、自らのブログで詳しい経緯を説明し、
話題を集めている。

■「ループURL貼って補導」「Coinhive逮捕」に、
“JavaScriptの父”ブレンダン・アイク氏も苦言
 http://rd.itmedia.jp/245h 
これらの事件について、JavaScriptの生みの親として知られる
ブレンダン・アイクさんが、Googleのこさかまりこさんなどによる事件の解説に
返答する形でコメントを述べ、注目を浴びている。


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        編集部よりお知らせ:「RPAで仕事が変わる」更新中
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これまで人間が手作業で行ってきた仕事をロボットが代行する「RPA」は、
経理、人事などのバックオフィス業務からデータ分析や営業活動支援まで、
幅広い業務や職種での活用が見込まれています。
RPAで私たちの働き方はどう変わっていくのでしょうか。

本特集では「RPAで仕事が変わる」をテーマに
さまざまな業界の事例などを取材し、毎週記事を更新します。

最新記事は、「『人材開発』が発祥!? ソフトバンクのRPAはこうして生まれた」で
す。
 http://rd.itmedia.jp/245e 


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     コラム:「Apple TV+」に期待すること
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 Appleが3月25日に米国本社(カリフォルニア州クパチーノ)でスペシャルイベント
を開催し、数々の新サービスを発表しました。事前にiPad miniやiPad Airなど、い
くつかの新製品を発表していたので「イベント当日はハードウェアの発表はないので
は」と予想する人も多かったのですが、本当に珍しくハードウェアのない発表会とな
りました(一応チタン製のクレジットカードはありましたが)。

 一連の発表の中で、日本市場での展開が期待できるのは、まずゲームのサブスクリ
プション型サービス「Apple Arcade」と、Netflix対抗といわれるオリジナル番組の
配信サービス「Apple TV+」でしょう。どちらもイベント終了直後からアップル日本
法人のWebサイトでもサービスの紹介を始め、2019年秋のスタートをうたっていま
す。

 AppleはApple TV+のため、スティーブン・スピルバーグ監督を筆頭に、著名な映
画監督やプロデューサー、俳優、女優などと独占コンテンツ制作の契約を結びまし
た。今後、ふんだんに予算を使った映画のように見応えのある番組が続々と作られる
のでしょう。

 しかし日本のユーザーの反応は鈍いようです。サービスの詳細が分からず、開始ま
で時間があることが一番の理由だとは思いますが、イベントで紹介された作品群は米
国の消費者に訴えるものが中心で、その他の地域のことはあまり考えていなかったよ
うな気もしています。イベントの最後に登場して会場を大いに沸かせたオプラ・ウィ
ンフリー氏は米国で絶大な支持を得ているカリスマ司会者ですが、日本での知名度が
高いと思えません。イベントのネット中継を見ていて、頭に「?」が浮かんだ人も多
かったのではないでしょうか。私も途中までそうでした。

 それはともかく、個人的にはNetflixが成功したビジネスモデルにAppleが追随する
ことにかなり期待しています。今後、Appleが世界展開を図る上でコンテンツの拡充
はかかせませんし、そこで日本のアニメーションなど映像作品をスルーできるとも思
えません。かつてNetflixがアニメ制作に乗り出したことで、日本のクリエイターた
ちは映画やテレビとは違う新しいウインドウ(流通手段)を獲得し、世界展開が容易
になりました。そこにAppleが加わり、競争が始まるとなれば、さらにチャンスが広
がるのではないでしょうか?

                                             (編集部 芹澤)